2020年自作PCの記録

自作PCを新調した、サイバーパンク2077のために。

これを書いている令和3年1月17日、期待していたサイバーパンクは期待していたほどのゲームではなかったのだけれど、PCを組んでいた令和2年12月7日、俺は大興奮で待ちわびたゲームのために、久方ぶりの自作の喜びを噛み締めて、貴重な休日の半分を費やし作業していた。

 

パソコンの入れ替えの何が楽しいのかと思う人もいるのかもしれない。そういう人には部屋の模様替えの時のワクワク感だと言っておこう。ニトリのソファーからカリモクのソファーへと言ったところか。俺はソファーなんて持ってないけど。

 

構成は以下である。

CPU     AMD エーエムディーRyzen 5 5600X With Wraith Stealth Cooler

マザー    GIGABYTEガバイトB550 AORUS PRO AC

モリー   CORSAIR コルセアCMK16GX4M2A2666C16

グラボ    エルザ ELSAGD3080-10GEREZX [ELSA GeForce RTX 3080 ERAZOR X]

電源     NZXT エヌズィーエックスティーNP-C850M-JP

CPUクーラー Noctua ノクチュアNH-D15

SSD(Cドライブ)Western DigitalエスタンデジタルWDS100T2B0C

ケース     Fractal Design(フラクタルデザイン) Define C FD-CA-DEF-C-BK

 

CPUはZen3に決めてた。あんまり重い作業はしないから5600だ

マザーはいろいろ悩みました。まずB550は確定。X570はマザボにファンが付いている時点でパス。たぶん騒音のもとになるし、それに高値だし。ASUS ROGのB550Eか、オーラスのマスターか。MSIとASRockは候補ではありませんでした。検索して探せる範囲では、MSIはUSBの数が少ないのがアウトだし、ASRockはよくわからん。で、GIGABYTEにしました。まあ、どれだけ機能の優れたマザーでも自分の用途に合わなきゃ持ち腐れなわけで、そこらへんの見極めはすべきだと思ったんですね。金があるからといってマセラーティとかアストンマーチンに乗るのはダサいんだよ、その価値をわかる人間が乗ってなんぼの車はある。マザーもそれと同じ、金があるから高級品に逝けってのは思考停止であってジサカーにあるまじき行為だな、と思ったわけだ。常に用途を考えよ。決して貧乏人の言い訳じゃなくてな。で、結局B550ACにした。USBの数がまあいいのと、Wi-Fiが付いてるのと(AXではなくACなのが気になるが)、あとはさAORUSブランドだってことだ。俺はGIGABYTEが好きだ。これまでZ170designerだったこともあるけど、やっぱりGIGABYTE社員の人柄だ。人柄なんてパーツの性能に微塵も関係ないんだけれどYou Tubeでパーツメーカーさんのチャンネルを見ているんだけど、俺はGIGABYTEの人たちが好きなんだな。楽しんで仕事をしているのが伝わってきて、羨ましい限りだ。しかし、PCを組み終えた3日後くらいにB550 AORUS PRO AXが発表されるとは予想もしなかったのである。ま、いずれ有線で繋ぐからいいんです。安くACを買えたことだし気にしない。

CPUクーラーはノクチュアに決めていた。これまでもノクチュアだったから性能を落としたくなかった。リテールは使わない。これは昔持っていたintelのリテールクーラーがうるさすぎたせいだ。AMDのリテールクーラーがどれくらいの音を出すのかは知らない。だがCPUクーラーの付け替えの面倒くささを考えると、リテールを使うのはありえなかった。で、ノクチュアだ。俺は高級品だけをチョイスする。NH-U12A……高えな。確か14,000円くらいした。NH-D15 は安いな、確か10,000円だった、俺には無用の長物だが、けれど安い。でかいほうが小さいのより安いのか。そこらへんのからくりは俺にはわからん。よし、NH-D15に決定。

メモリはこれまで使ってたのを流用。ケースも流用。本音を言えばケースも変えたかった。ガワの見た目に変化がないと新鮮味がないから。とはいえ、ケースの処分が面倒なのと、機能的には不満がないし、いいケースは値が張るからそのまま使うことにした。

グラボはRTX3080に決めていたのだが、品薄でメーカーを選んでいられる状態じゃない。オンラインショップでは入荷すると翌日には在庫なしの表示になっていた位だ。それに俺のケース(defineC)は全長315mmまでのグラボしか入らない。RTX3080は320mm超の奴が多くて、なおさら選択肢が少ない。ELSAなのはそういうことだ。

電源はグラボの消費電力に合わせて買い替え。これまでのCorsairより良いのが欲しかった。シーソニックOEMだと聞きつけコスパ良好だろうと思いC850にした。シーソニックが何なのか俺はよくわからない。高品質な電源を扱うらしいということだが、実際に高品質かどうかは知らない。ともかくシーソニックだ。

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さて、組み立てを開始する。

写真をところどころ入れているけど、もともとブログにアップするつもりで撮影したわけじゃないから参考にならない画像が多いのは許してくれ。今見るとなんでこんなの撮影したんだってのが割とあるが、それしか写真が無いのだからそれをアップせざるを得ない。f:id:koterakotera:20210117193311j:plain

 

ケースから旧マザーを外して、ケースをすっからかんの状態に。

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まずは電源から装着。電源の説明書にはケーブルは電源ユニットをケースに入れた後に挿すように書いてあったが、defineCは電源ユニットを入れた後にケーブル挿すのがしんどそうだったので、ケーブルを挿してから電源ユニットをケースへ入れた。

 

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マザーにCPUを取り付ける。緊張の瞬間。

4万円だからな、ミスは許されない。

レバーを下げるだけ。あっけなく終わった。しかしintelのマザーのほうがCPUを丁重に扱ってる気がする、カバーがあるからね。しかしAMDのマザーがカバーなしだとすると、intelのあのカバーは何の意味があるのか。考えても仕方がない、次だ。

 

M.2SSDを装着。簡単でよかった。

そしてメモリを取り付ける。ここまでは順調。

 

CPUクーラー。ううむでかい。メモリ側のファンを普通に取り付けるとメモリにぶつかってしまう。ケースのサイドパネル側にファンをずらす必要があるが、ずらしすぎると、今度はCPUファンがPCケースに接触してケースを閉じられなくなる。で、CPUファンとメモリにぎりぎり隙間が空くくらいに調整してつけてみた。ケースとの干渉もなし。defineCとNH-D15の組み合わせは、メモリの大きさに次第というところもあるけれど、なんとかいけるようだ。

 

マザーボードをケースにネジ止めする。ここの順番を誤ったことが今回の自作の痛恨のミス。CPUファンが巨大すぎて、ケース内のメンテナンス性が悪くなってるのを失念していた。ケースファンのピンをマザーに挿そうとしても、NH-D15が邪魔で手を突っ込めない。休憩を挟むとピン一つ繋げるのに、なんだかんだ10分位かけたか。それからもNH-D15が邪魔で仕方がなかった。

 

B550 AORUS PRO ACはTSUKUMOで購入した時点のBIOSではRyzen5600に対応していない。BIOSアップデートをしなければならない。昔、購入したマザーのBIOSが古くて、一緒に購入した最新CPUに対応しておらず、電源はつくのにBIOS起動しないという事態になった。自力でBIOSアップデートができず、購入したショップに送ってBIOSアップデートしてもらい事なきを得た(金払ったかどうかは忘れた)が、同じミスは繰り返さない。GIGABYTEUSBメモリで簡単にBIOSアップデートできる。Q-FLASHである。俺は古いPCをバラす前にGIGABYTE公式サイトからBIOSデータをダウンロードして、USBメモリに入れて準備をしていた。これで今回は大丈夫。

やり方はネットにアップされている。CPUやメモリが取り付けられていない状態でもUSBメモリだけでBIOSアップデートできるようだ。俺はCPUもCPUファンもメモリも取り付けた状態でやってみた。

専用のUSBポートにUSBメモリを差し込んで、Q- Flash Plusボタンを押す。

おお、USBメモリが光り始めた。順調、順調。動画で見たとおりで一安心だ。

 

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まだか。電源が落ちない。動画によれば電源は勝手に切れるはずだった。だが、いくら待っても落ちる気配がない。仕方ないので、電源のスイッチを俺の手でオフにした。無理やり切ったわけだ。これが原因でBIOS起動しなかったら……。

電源スイッチを入れる。緊張の一瞬。しかし、……電源は入るものの画面には何も映らない。……ああ、終わった。またショップに送りつけてBIOS更新か。マザーからCPU外さなきゃなんないのかな。アアーー、クソ面倒くせえ。oh.....shit! ohhhhhhh.shiit。シィィィトゥッッ! 苦し紛れにマザーとディスプレイを繋いでいるHDMIのケーブルを別なものに変えてみた。10年近く使っているケーブルだ、それこそ今は亡きPS3に使っていたケーブルだ。こいつが原因かもしれない。少しは新しいケーブルに変えてみる。だが無意味だった。

ふと、ここで気づく。Ryzen5600Xは内蔵グラフィックがない。オンボードでは映像が映らないのは当たり前じゃないか。いや、当たり前じゃん。あたり前田のポテトチップ! 興奮を抑え、ホッとしつつ、後回しにしていたグラボを取り付ける。ELSAはサポートステイ付属でありがたい。こんなもの本当に意味あるんだろうかと思いつつ、サポートステイを取り付ける。

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もう一度、電源スイッチを押す、来るか?来るよな?

鷲のマークが画面に映った。

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キタ―――(゚∀゚)―――― !!

 

終 わ り 。

 

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上の画像を観てくれ。CPUファンが回転している一方で、グラボのファンは止まっているのがわかるだろう。説明書には何も書いてないが、このグラボはセミファンレスらしい。

 

これでハード的には入れ替えが終了。

あとは、Windowsライセンスの認証をして、SSDのクローン作って移してと、それで一段落だった。俺の休日は一日潰れ、後には、パソコンが残った。

 

〓感想〓

やっぱケースは変えるべきだった。なんだか割り切れない思いだ。新しいクルマに乗り換えたいけど金が無いから中身だけ可能な限り改造してみました、AUTOBACSで。って感じだ。不完全燃焼か?そうだな。しかし、中身はイけている。イケてるよな。そして、サイバーパンク2077はあまり良くなかった。だから、俺はまたウィッチャー3をやっている。これを書いている令和3年1月17日、パーツへの評価は概ね満足といったところ。不具合は起きていない。グラボも安定している。サイバーパンク2077を4Kレイトレーシングでプレイするときは非常に熱くそれなりに煩くなったが、強制終了はなかった(気がする)。